Androidをはじめとするスマートフォンは、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)に比べてバッテリー切れが早いため、不要な機能やバッテリーを消費する機能はこまめに切り替えたいものです。

たとえばBluetooth、GPS、Wi-Fiなどの通信機能をオンにしたままだったり、画面を高輝度にしたりバックライトを点灯させたままにすると、バッテリーをかなり消費します。

しかし、いちいちmenuボタンを押して細々した設定を変更するのも面倒ですので、それらを一発で切り替えたり設定変更画面をダイレクトに表示する、ホーム画面上に配置された“ウィジェット”と呼ばれるアプリケーションがGoogle Playをはじめとした各マーケットで多数公開されています。

Simple Widgetsも、多数あるそうしたウィジェットのひとつです。ウィジェットの機能そのものは“その他大勢”の設定・電源管理ウィジェットと大差ありません。

唯一の特徴は、背景やアイコンをかなり自由にカスタマイズできること。色や形、エフェクトなどを設定して、自分だけのウィジェットをホーム画面に追加できます。

Simple Widgetsを使って、あなたが欲しかったデザインのウィジェットができたなら、開発者として嬉しく思います。

17種類のウィジェット
【トグルスイッチ/スイッチ】

ウィジェットをタップすることで、スマートフォンの設定を変更したり、なんらかの動作をさせるウィジェットです。

● 機内モード
すべての無線通信のオンとオフを切り替えます。
● Bluetooth
Bluetoothのオンとオフを切り替えます。
● 輝度
画面の輝度を、オフ(最も暗い)、中間(中間の明るさ)、最大(最も明るい)の3段階で切り替えます。
● Flashlight
スマートフォンのストロボを点灯し、懐中電灯代わりにできます。
● GPS(Android2.2のみ)
GPSのオンとオフを切り替えます。Android2.2のみの機能です。Android2.3以上は設定画面呼び出しとなります。
● ロックスクリーン
電源ボタンを押すことなく、画面をロック(スクリーンオフ)することができます。円の部分は、バッテリーレベルを示す円グラフにすることもできます。
● サウンドモード
待ち受け時のサウンドを、通常、マナー、サイレントの3段階で切り替えます。
● Wi-Fi
Wi-Fiのオンとオフを切り替えます。Wi-Fi接続時にはSSID(アクセスポイント名)とIPアドレスを表示することもできます。
● 画面の自動回転
画面の自動回転のオンとオフを切り替えます。
● 自動的に同期
データの同期を自動的に行うか否かを切り替えできます。
● バックライトの常時点灯
バックライトを常時点灯させておくか否かを切り替えできます。
【設定画面表示】

ウィジェットをタップすると、対応する設定画面や状態画面を表示するウィジェットです。

● GPS(Android2.3以上)
GPSの設定画面を表示します。
● SDカードと本体のメモリ
SDカードと本体のメモリ画面を表示します。
● アプリケーションの管理
アプリケーションの管理画面を表示します。
● 設定
スマートフォンの設定画面を表示します。
● 音の設定
音の設定画面を表示します。
【状態表示】

スマートフォンの状態をほぼリアルタイムで表示するウィジェットです。

● バッテリーレベル
現在のバッテリー状態を、数字と円グラフでパーセント表示します。ウィジェットをタップするとバッテリーの使用状況画面を表示します。
● 時計/日付
現在の時刻や日付、曜日を表示します。ウィジェットをタップすると年月日をポップアップ表示します。時計/日付の表示パターンは、英語環境で25パターン、日本語環境では漢字表示などの25パターンを追加した、合計50パターンとなります(これほど細かくパターン分けする必要もなさそうですが、「誰がどのパターンを好むかさっぱりわからない」ため、この数になりました)。
Simple Widgetsの設定方法

下記手順で起動してください。

ホーム画面の空いている部分をロングタップ(長押し)
 ↓
「ウィジェット」をタップ
 ↓
「Simple Widgets」をタップ

Simple Widgetsの最初の画面はウィジェット選択画面です。表示された一覧から追加したいウィジェットをタップしてください。

追加したいウィジェットを選択すると、簡易設定画面となります。

簡易設定画面で各種設定を行い、「OK」をタップすることでホーム画面にウィジェットが追加されます。

上部のプレビュー画面の左右にある三角ボタンをタップすると、背景画像が切り替わります。背景と組み合わせた見た目の確認に使用してください。

簡易設定画面では必要最低限の設定しかできません。もっと細かい設定をしたいときは、設定項目が並んでいる中央部分をスクロールし、最下段の「詳細設定」をタップしてください。詳細設定画面に切り替わります。

簡易設定画面での設定内容は詳細設定に引き継がれますので、簡易設定でおおまかに設定しておき、詳細設定で細かな部分を調整すると作業が多少楽になります。

詳細設定画面では、ウィジェットの状態ごとに細かな設定が可能です。複数の状態(「ON」「OFF」等)があるウィジェットでは、プレビュー部分に黄色い点線の枠が表示されたものが編集中となります。編集対象を切り替えたいときは、切り替えたい方をタップしてください。

詳細設定画面でも、「OK」をタップすることでホーム画面にウィジェットが追加されます。

背景のカスタマイズ
【画像】

背景に使用できる画像は、以下の22種類です。

円(小) / 円(大) / 正方形(小) / 正方形(大) / 長方形 / ひし形 / 三角形 / 逆三角形 / 十字型 / ×印 / バルーン / 星型 / 長方形(角丸) / 長方形(角丸)(大) / 円盤(小) / 円盤(大) / 扇型 / 盾 / 六角形 / 八角形 / 髑髏 / 髑髏2

透明度を変更することで、背景を非表示にすることもできます。

【エフェクト】

背景画像に追加できるエフェクトは、以下の12種類です。

カーボン(明) / カーボン(暗) / 光沢(明) / 光沢(暗) / 光沢(二分割) / ストライプ / ベベル / 金属(色変更不可) / ハーフトーン / メッシュ(円形) / メッシュ(長方形) / 木目

【フレーム】

背景画像に追加できるフレーム(枠)は、以下の7種類です。それぞれ影の有無を指定できます。

デフォルト / カーボン / 金属 / 半透明の白線 / 細い白線 / 黒いグラデーション / 三日月型

アイコンのカスタマイズ
【サイズ】

アイコンは、小、中、大、特大の4種類のサイズが選択できます。

【エフェクト】

アイコンに追加できるエフェクトは、以下の4種類です。

影(内側、外側、両側の選択可能) / ベベル / エンボス / 無地

【追加パーツ】

アイコンに以下の16種類のパーツのうち、ひとつを追加できます。

点 / 円 / バー / チェックマーク / 矢印 / 星型 / 正方形 / 円(点描) / 正方形(点描) / ( ) / [ ] / < > / { } / 三角形 / 円盤(小) / 円盤(大)

パーツの表示位置は自由に変更可能です。パーツの色やエフェクトはアイコンと同じものになります。

【フォント】

「バッテリーレベル」「時計/日付」「Wi-Fi」ウィジェットでは、フォント(文字)のサイズや書体を変更することができます。また、「時計/日付」ウィジェットでは、文字の右寄せ、中央揃え、左寄せの指定も可能です。

但し、イタリック(斜体)やボールド(太字)の設定が有効か否かは、スマートフォンにインストールされているフォントによりますので、こうした書体設定が反映されない場合があることをご了承ください。

位置設定

背景、アイコン別に表示位置を変更することができます。但し、ウィジェットの表示範囲外まで移動すると、範囲外となる部分は切り取られますのでご注意ください。

カラー設定

背景、アイコン別に色を変更することができます。レッド、グリーン、ブルー、イエロー、ブラック、ホワイト、グレーの他に、自由に色を調整できるカスタムカラーを選択できます。

透明度設定

背景、アイコン別に透明度を変更することができます。

背景の透明度を最大にすれば、アイコンだけが表示されるウィジェットにできます。

シャドウ設定

背景、アイコン別にシャドウ(影)を追加することができます。シャドウの色や位置は自由に変更可能です。

バイブレーション設定

ウィジェットをタップしたときにバイブレーションするか否かをウィジェットごとに設定できます。

配置済みウィジェットの修正

Simple Widgetsでは、既にホーム画面に配置してしまったウィジェットの修正を行うことができます。

ホーム画面にウィジェットを配置すると、Simple Widgetsのウィジェット選択画面の最後に「既存のウィジェットの編集」という項目が表示されるようになります。この項目をタップすると、配置済みウィジェットの一覧が表示されますので、その中から修正したいウィジェットをタップしてください。詳細設定画面に切り替わり、表示内容を変更することができます。

日本語対応

スクリーンショットは諸般の都合上英語ですが、言語設定を日本語にしているスマートフォンではちゃんと日本語で設定画面などが表示されます。

開発の経緯

もともとは「バッテリーインジケータ付きの黒いロックスクリーン用ウィジェットが欲しい」とあちこち探したものの見つけることができず、「見つからないので自分で作ろう」と、他のスマートフォンアプリケーション開発の仕事の合間に、個人用のウィジェットとして少しずつプログラミングしていたのが始まりでした。

いざロックスクリーン用ウィジェットが完成すると、「色を変えたい」「大きさを変えたい」「アルファ値(透明度)を変えたい」「他の機能も入れたい」「配置済みのウィジェットを修正したい」と欲が出て、欲しい機能のあらかたを詰め込むことになりました。

会社としてスマートフォンアプリケーション開発の仕事は100本以上やりましたが、顧客(他社)のアプリケーションばかりで、自社が公開しているアプリケーションは1本も無いことにあらためて気づき、それならばとSimple Widgetsを初の自社アプリとして“個人用単機能ウィジェット”から“公開用多機能ウィジェット”に格上げして公開した次第です。

ダウンロード

Google Play(下記リンク)よりダウンロードできます。

価格は99円です。

Download Simple Widgets

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